「傘」の語源は"笠(かさ)"?雨をしのぐ道具の名前の意外な由来
1. 「笠(かさ)」と同源の言葉
「傘(かさ)」は頭に被る「笠(かさ)」と同源の言葉です。どちらも雨や日光を遮る道具であり、頭に被るものが「笠」、手に持つものが「傘」として分化しました。
2. 「かさ」の語源は「被す(かざす)」
「かさ」の語源は「被す(かざす=頭の上に掲げる)」に由来するとされています。頭の上に掲げて雨や陽を遮る道具を総称した言葉が「かさ」です。
3. 和傘は竹と和紙で作られる
日本の伝統的な傘「和傘」は、竹の骨組みに和紙を貼り、油を塗って防水加工したものです。「番傘(ばんがさ)」「蛇の目傘(じゃのめがさ)」など種類があり、美術工芸品としても評価されています。
4. 洋傘が入ったのは幕末から明治
西洋式の洋傘(コウモリ傘)が日本に入ったのは幕末から明治にかけてです。金属製の骨組みと布地でできた洋傘は、軽くて丈夫な実用品として急速に和傘に取って代わりました。
5. 「相合い傘」は日本の恋のシンボル
一つの傘に二人で入る「相合い傘(あいあいがさ)」は日本の恋愛のシンボルです。傘に名前を書く落書きは学校文化の定番で、傘がロマンチックな意味を持つのは日本独特の感覚です。
6. ビニール傘は日本発祥
透明なビニール傘は日本で1958年に発明されました。安価で使い捨てに近い感覚で使えるビニール傘は、コンビニで手軽に買える現代の雨の必需品ですが、環境問題との兼ね合いが議論されています。
7. 「傘をさす」の「さす」は「差す」
「傘をさす」の「さす」は「差す(上に掲げる・かざす)」で、頭の上に傘を掲げる動作を表しています。「日が差す」の「差す」と同系統の言葉です。
8. 折りたたみ傘の発明はドイツ
折りたたみ傘は1928年にドイツで発明されました。コンパクトに持ち運べる利便性から世界中に普及し、日本でもバッグに入れる携帯傘として定着しています。
9. 「傘寿(さんじゅ)」は80歳の祝い
「傘寿」は80歳の長寿祝いで、「傘」の略字が「八十」に見えることから名付けられました。傘の漢字と数字の偶然の一致が祝いの名前になった面白い例です。
10. 日本人の傘の所有数は世界トップクラス
日本人一人あたりの傘の所有数は世界トップクラスとされています。梅雨のある日本の気候と、濡れることを嫌う文化が、傘への高い需要を生んでいます。
頭の上に掲げる「かさ」。笠から傘へ、和傘から洋傘へと形を変えながら、雨の多い日本で人々を濡らさず守り続けてきた道具は、日本の風土と切り離せない暮らしの道具です。